TRT421

ブレードランナー 2049のTRT421のレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.0
ブレードランナーの続編
鑑賞2回目

本作のテーマは
レプリカントと呼ばれるアンドロイドの「生」

無機質なアンドロイドは
子を産むはずはなく
その不可解な現象は
聖母処女受胎さえも想起させる「奇跡」


その視点で見れば
さまざまなシーンが意味深い


冒頭の荒廃した土地
枯れた樹
その根本で芽生えた新たな草花は
本作のテーマを象徴しているようだ


生の連鎖のために
神が仕組んだトリック
「恋愛」

AIホログラムメイド ジョイとの関係が
レプリカントでも恋をすることを示している

ジョイとピンク髪の娼婦マリエットが
シンクロしながら
レプリカントであるK と絡む

SF映画史に残るアンドロイドによる
美しいラブシーン


そして、ご丁寧に
ウォレス社で新たなレプリカントが生まれる
シーンまで出てくる

すぐに殺されるのは理解できなかったが。。


これ程にレプリカントの「生」を突きつけられ
改めて、ブレードランナー一作目は
レプリカントの「死」がテーマであった
ことに気付く

衰えることなく
老いとともに悟る「あきらめ」さえ
感じることのない
突然の停止への恐怖

製造者である人間への怒りか

これが前作のテーマである事が分かる

レプリカントの死と生
明確な対比で
映画「ブレードランナー」とは何かを示した


ここで疑問として残るのは
あの木の馬は何か

やはりこれは
前作のユニコーンを連想せざるを得ない

ユニコーンが何か調べてみると
動物の中で最強のもの
しかし、清純な乙女には従順であるという

その清純な乙女から
聖母マリアの象徴という捉えられ方もある
という

ユニコーンは全知全能の創造主か


全てが繋がった。。。


僕の中ではね。。

1回目はあまりの衝撃に
よく理解できなかったが
改めて見て
素晴らしい作品だったと思えた

こうやってゆっくり噛み締めながら
映画を見るのも楽しい

いい加減なレビュー書いちゃ
いけないのかもな😅



さて、
本作は前作の映像美に比べると
やや期待に沿わないかもしれない

しかし、それも全て荒廃した
無の世界の描写ではないかと思う


ジョイを演じたアナ・デ・アルマスは
ナイブスアウトの主役だった人ね
しかも007 No Time To Dieにも出てるのね
とっても楽しみ


そしてターミネーター ニューフェイトで
脚光を浴びた
マッケンジーデイビス
ピンク髪の娼婦マリエット役
良い役だったな

Wikipediaによれば
マッケンジーデイビスは180cm
ライアンゴズリングは184cm
ん〜、、なんか納得いかないなぁ。。

追伸

おっと。。。
このジャケットの赤と青も
一作目と二作目の象徴なのか
しかも前作の主人公ハリソンフォードの方が青
生と死の対比のようにも見える

追伸2
そうか、
生まれたばかりのレプリカントを殺したのは
神への生贄か。。
それもすごいな。。。
やはり宗教との結びつきは
本作の大きなテーマね。
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