kazu

ブレードランナー 2049のkazuのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
5.0
35年前に制作された『ブレードランナー』は、DVDで(特にファイナルカット)何度となく繰り返し観た私の中ではオンリーワンの映画です(^^)
なので、続編は無くて良い‼︎と思っていました。
それに続編は制作されることは無い‼︎とw


ブレードランナーの魅力・・
それはあの荒廃と発展が混合した近未来の街景色と、心を騒つかせる音。
ビジュアルには目を奪われるし、レプリカントを通して考える人の在り方、哲学的な内容にも魅かれます。

デッカードとレイチェルのその後も、
多くの謎を残したまま終盤を迎えるのにも、
観る側の空想を膨らませ、解釈は何通りもある、それがこの作品の醍醐味・・。


ところが『ブレードランナ2049』によって、その後を知ってしまうこととなりました・・。


全米で公開されるも不評の噂が聞こえ始める。


続編は無くとも良い‼︎と思ってた私は、
あの世界に、心新たに また放り込まれたくって
変わり身の早さで日本での公開を今か今かと待ち望んでいました。


前作で監督を務めたリドリースコットは、製作総指揮に回り、今作でメガホンを獲ったのはドゥニビルヌーブ監督。

キャストは今ではすっかりハリウッド界大御所となっているハリソンフォードが前作に続き登場と、ライアンゴズリング、アナデアルマス、ジャレットレト、プリスにソックリなマッケンジーデイビス、他 諸々・・

噂を確かめるべく公開初日に鑑賞。
30年の空白を埋めるために作られた短編3作も事前にしっかりと鑑賞した後で・・。


ここからネタバレがかなり含まれるのかも
ご容赦を。


レプリカントは相変わらず人々に虐げられてました。

地球は2022年に起こったブラックアウトで、環境汚染は最悪で殆どの人間は最下層の暮らし・・。

荒んだ暮らしが多くの人々の心を蝕んで、その当たりなのかレプリカントを見ると虐めたりするのだけどレプリカント達は健気にも従順に人に仕え働いている。


主人公Kはブレードランナー。
新型のレプリカントだから、絶対に人に逆らわないようプログラミングされています。

そうでない旧型は『解任』の名の下、ブレードランナーに見つけられ次第殺されるので、息を潜めて暮らしています。


作中に出てくるレプリカントは揃って皆んな不幸。
人間はそんな彼らを見てるのに誰一人として同情しない。

ウォレスの側近のラブはウォレスの命令なら殺人さえも実行したけれど、いつも辛そうで、険しい顔をしています。
そんな彼女の死に顔が、苦しみから解き放たれた無垢な少女のようだったのは、監督の意図だったように思います。

命令に従うようプログラミングされている他に、どのレプリカントにも共通してるように思うのは、人間よりも純粋で、道徳心を持っているのではという点。

Kは中盤で、自分はデッカードとレイチェルの間に生まれた子供なのではと考えます。

望まれて生まれた特別な存在。
愛ある誕生。
魂を持つ者。
奇跡の子。

人間にどれだけ憧れているか伝わってきて、こちらまで苦しくなります。

後半の、自分もやはり他のレプリカントと同じだった、ただ製造された人型だったとわかった時の絶望のシーンは、ただただ可哀想で

一時は父と慕った想いを捨てられなかったのか、デッカードを死に物狂いで守り、闘ったK。
娘に会わせるために命をかけたK。

疑似だけど、そうすることで自分の夢を叶えたのかしら・・。


雪の中
彼が生き絶える時、
切なくて、切なくて、
哀しくて。

誰よりも人らしい誇り高い死でした。


名シーンが沢山あった今作でしたね。


最後に
これを語らずにはいられない。
それは
デッカードはレプリカントか否か。

前作では、デッカードが見るユニコーンの夢と、ガフが置いて行った折り紙がユニコーンだったことから、もしや彼までがレプリカントだった❓という謎を残していました。


ブレランファンは今作では、そこにも注目していたはず・・。
これではっきりしたと思ってます。


もし人間であるなら、

戦闘用に作られた最強レプリカント相手に、互角で戦える訳ない。
強さの説明がつかない。
壁を蹴破るなんて有り得ません。

おまけに放射能汚染が最もひどいラスベガスに平気で何十年も暮らせるなんて
これはもはや人ではないです。

レプリカントは年を取らないから、デッカードは人間。という意見を聞いて、それも一理あると、ちょっと考えてみました。

作中を思い出してみると
Kに殺されたレプリカントのサッパーも、地下組織の隊長の女性と後ろに控えるレプリカント達も、
どう見ても4.50代。

普通、働かせるためのレプリカントで中年は作らないです。
作るなら若者です。

では、製造された時は若者だった、としたら・・

結論
人にそっくりなDNAを使ったレプリカントなら、老いていくのは全く不自然じゃない。

あと、デッカードが飼ってた老犬レプリカントの存在。

と言うことで、
デッカードは、レプリカントなのですね(;ω;)



ああ
デッカードとレイチェルの気持ちを汚されたようで・・


切ない・・






なるべく短くしようと思ったのに、長くなってしまった。


このような乱文に
最後までお付き合いくださり、
ありがとうございました(^^)