ごてふ

ブレードランナー 2049のごてふのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.0
TOHO新宿にて。IMAX3D版。初日9:00開始の初回は6割超の客入りとまずまずの出足か。観客のほぼ全員が前作に触れて一定の期待値を持っての鑑賞だろう。筋立て自体は実にシンプルだった第1作に比べれば当然複雑になっているが、追う者と追われる者との相克という骨格は踏襲されている。ファーストシーンから圧倒的なビジュアルで別世界にトリップした心地。無機質になってゆく人間と自身の存在意義に苦悩するレプリカント。仲間を狩るその任務はギリシャ悲劇を彷彿とさせ、やりとりは時に禅問答を思わせる。ホログラムの恋人との同期交媾には痺れました。シュールだなぁ。周到に仕掛けられたミスリードに幻惑されラストは少々強引とも思うが、やはり≪奇跡≫はおきていたのですな。
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