最高だった。
劇場を出た後の帰り道も、家に帰って来てからも、この映画のことが頭から離れない。Kの気持ちを、想いを、願いをずっとグルグル考えてしまう。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の作品を観るといつも、心の中をぐちゃぐちゃに掻き回されて、自分が今どんな気持ちなのかも分からなくなる。だから一番好きな監督なんだと思う。
レプリカントでも、人間でも、善人でも、悪人でも、自分の生まれてきた意味を、自分で決める人の強さ、美しさに圧倒された。
生まれてきた意味を探し求める人は多いけれど、それって元から決まってる人なんかいなくて、自分で選んでいくものなんだと思った。それを選んで貫ける人は、本当に強い。でも、強さの中にも揺れる気持ちや葛藤も勿論あって、その心の動きこそ、魂があるということなのだと思う。
心を揺さぶられるシーンが本当にたくさんあって、あっという間の2時間半だった。
すべてを知ってからもう一度観ると、また違う視点で観れると思うので、またすぐ観に行きたい。
ゴズリングは切ない笑顔がかっこいいランキング世界一だと思う。