デイジーベル

ブレードランナー 2049のデイジーベルのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.4
「人間とは何か?」
前作同様、このテーマは作品に深く刻まれている。

オープニングが始まってすぐに、前作のファンは、感動と驚きに(懐かしさと美しさに)身震いする事になるだろう。

光と影の織りなす美しいコントラスト、幻想的な砂漠の街や、光はささず、雑踏としながらも美しさを感じる街。
カメラワークも音楽も本当に素晴らしい。
そこに使い古された近未来の街は存在せず、前作の魅力を失わず、新しい美しさの世界が広がっていた。

前作のファンが、最も気になっている事の1つであろう、デッカードとレイチェルのその後もキチンと描かれている。
安心して観ればいい、この作品は裏切らない。
描きたい事を出し惜しみ無しで、私達に魅せてくれる、心に突き付けてくる。

「これは報われない愛の物語。」
「手の届かない存在に手を伸ばす物語。」

前作で感動した人は間違い無く、感動し、涙する事になる。
今後も何回も観る事になるであろう傑作の誕生だ。


◎この作品をリアルタイムで劇場で観れた事に心から感謝。