このレビューはネタバレを含みます
2017/10/29 @TOHO新宿 TCX
最近の作品で忘れかけていたけれど、孤高のヒーローはライアン・ゴズリングだった。デッカードはやっぱり、何だかんだいって自分で選択できる自由があるんだよ。
ドゥニ監督はどれほど脚本に関わっているのだろう。親から子への愛とか、自分が何者であるかなんかは監督の過去作と通じるものがある。あの突き落とすような残酷な展開も。大作でなかったらあんな垂れ目でもっとエグことしてそう…と思ったり。
レプリカントと人間がどこがどう違うのかわからないほどで、レプリカントが「自分がレプリカントなんだから仕方ない」と思えなくなった時が引退しなくてはいけない時なのかなあ。なのに過去を植え付けるとか残酷。雪を見つめるライアンに胸が張り裂けそうだ。
もっと観ていてもいいと思ったけど、ジャレット・レトのシーンは「痛みが…」とかグダグダ言って「うるせっ」と思った。
短編にも出ていたデイヴ・バウティスタは大きな身体で繊細そうで良かったな。