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ブレードランナー 2049のKAZUのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.0
〜近未来・仮想世界を巡る旅 10
Road toブレードランナー2049〜終着

『ブレードランナー2049』

デッカードとレイチェルが酸性雨降りしきるLAを抜け出し、まだ観ぬ新天地へ向けて旅立ってから30年。語り尽くされた「その先の未来」はより混沌としブラックアウト後はヒトとレプリカントも区別のつかない世界へ。

全ての謎が解き明かされた本作(ファイナルカットとそのワークアウト集で解き明かされてたけど)は賛否両論渦巻き、コアファンの間でも評価は別れるところ。個人的には肯定的。荒廃したディストピアの世界観と近未来の対極した描き方は前作には無かったし、ジョンとジョイの恋愛なんか誰が想像しただろう。コピーとヴァーチャルの恋だよ。なんてロマンチック。

ディストピア映画にあるやや単調な展開にダレる(しかも今作は長い)時間もあるし、監督はドゥニである。一癖も二癖もあるのは承知の上だったけど、ブレランの世界を継承しつつ、完全なドゥニ作品に仕上げてる所は流石。この緊迫感と不穏な空気を作り上げる所はドゥニの右に出るものはいないと思う...。

「近未来・仮想世界を巡る旅 Road toブレードランナー2049」と題して勝手に特集を組んでブレラン影響下の作品や繋がりを巡ってきた8ヶ月間。お付き合いありがとうございます。これにて終着!

〜Road to ブレードランナー2049〜
☑︎未来世紀ブラジル 3.7
☑︎GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊 3.8
☑︎プリディステネーション /3.6
☑︎イノセンス /3.5
☑︎ガタカ /3.8
☑︎フィフスエレメント /3.6
☑︎ニューヨーク1997 /3.6
☑︎マトリックス/4.0
☑︎ブレードランナー/4.6
・ブレードランナー ブラックアウト2022
・2036ネクサスドーン
・2048 ノーウェア・トゥ・ラン
☑︎ブレードランナー2049/4.0

2017.11.1
2019.11.27
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