久々の映画館
リドリースコットの前作をしっかり踏襲しつつ、テーマをより克明に浮かび上がるよう描いてあってとても良い続編
ドゥニ・ヴィルヌーヴ自身前作を何十回と観てると言うだけあり、さすがの腕前
原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」の作者フィリップ・K・ディックは「人間とは何か、と考える自分は存在するのか」というのが一貫したテーマだったみたい
前作のデッカードも、彼自身レプリカントか人間かが、あえて分からないような映画となってるけど
Kも自分が果たして人間から生まれた存在なのか、はたまた製造されたレプリカントなのか
その問いで振り回され悩みに悩む
原作、前作、今作と、テーマが綺麗に繋がってる
あぁジョイのI love youが切ない
Kが孤独や絶望と弱々しくも健気に立ち向かっていく姿に感動した
そういう意味ではデッカードと同じなんだけど、やはりこちらの方が感情移入しやすい
前作同様、地球の未来像を新たに提示するような映像も好き
大人な雰囲気の前作に比べて、観ててハラハラドキドキするのが今作でした