ちろる

ブレードランナー 2049のちろるのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
3.8
別にこの世界観に入り込めなかったわけではないのですが、私のコンディションのせいなのか何故だかとても長く感じてしまいました。
もちろん前作オリジナルのあの切ないラストから30年の空白の時間を想像させてくれる繋がりのあるストーリー展開も、ブレードランナーであるレプリカントジョーの魂の葛藤を描いた演出も、おなじみのアジアの雰囲気の残る(といっても今回は日本と韓国色)未来空間もさすが満を持して作っただけある壮大なスケールの世界観だったので、もちろん面白かったのですが、無駄な間の取り方とキャラクター設定がぼんやりしていた(ジャレット レトの存在感とか)のが少しだけ作品の魅力を欠いていたような気がしました。
ただね、今回ホログラムのジョイを演じたアナ デ アルマスがめちゃくちゃかわいくて、彼女を初めて観たのですがもう知れたたけでこの作品見る価値は充分にあったかなと思います。

どんなにレプリカントを改良して作っても人間とおなじような機能を持たせるという事はすなわち「心」を持つということなんだよね。
今回はもう、出ている主要人物ほとんどレプリカントだらけで生身の人間らしき人がどれなのかわからなかったけれど、この手のSFや猿の惑星なんかで描かれているように未来は悪が生身の人間になってくるのだろうか。
イヤそんなはずはない!!と思いながらも世の中見てるとそうなっていくのかもしれないとも思う今日この頃でした。
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