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ブレードランナー 2049のkotchanのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.2
記念すべき200作品目のレビュー‼︎
レビューというより感想文ですけど(^^;)

3時間近い長尺は覚悟してました。

「知る覚悟はあるか?」

というよりも

「睡魔と尿意に耐える覚悟はあるか?」

を心配していましたが、一切の睡魔もなく尿意(または便意)に襲われることもなく鑑賞できたのがもはや"奇跡"でした(知らんがな)。

前作(ファイナルカット版です)を前日に観ておいたのは良かったかもですが、前作と今作を繋ぐショートフィルム3作を観てなかったのは悔まれますね。もし観ていたらもっと入り込めたと思いますし、より深く理解できたのだと思います。

映像の美しさは何の文句もございません。クオリティが格段に飛躍しているのは当然ながら何もかもが絵画のように美しい。前作のディストピア化した都市の風景を上手く引き継ぎながら、核に汚染された絶望的に荒廃した都市との対比は、決してフィクションの世界に留まらない現実の未来を予感させますね。
前作の「人間vsレプリカント」の二極化した構図は今作ではより曖昧になり、"人間らしさとは何か?"という根源的なテーマを綱渡りしていき、人間とレプリカントの境界線が意味を失っていく。
レプリカントであるブレードランナーK(ライアン・ゴズリング)の歩む物語は、人間が人間らしさを喪失しレプリカントが人間らしさに目覚めていく大いなる矛盾を孕む。バーチャルホログラムとの恋愛、アイデンティティの追求、自己の存在意義への絶望などは、およそ人間臭いKの感情と意志であり、それらに従った彼の行動が素晴らしい。そこにはもはや「人間」と「レプリカント」とをカテゴリー分けする意味はなく、真に"人間らしさとは何か?"を再度問いかけてくる。

ただ、過度な音響でこちらを煽りまくる演出は『メッセージ』と全く変わらない手法に感じてしまって、さすがに二作連続ともなるとヴィルヌーヴ監督を「らしいなっ!」と賞賛すべきか、「同じやんっ‼︎」と厳しく評価すべきか困ってしまう。正直言って今作では「やかましいなぁ」と思ってしまう場面も多かったので僕的には後者かな(^^;)
あと、Kが木馬のおもちゃを手にするシーンは勿体をつけ過ぎで「みんなわかってるのにそんなに引っ張る?」とか、ミツバチの養蜂箱に手を突っ込むKがよくわからんとか、Kとデッカード(ハリソン・フォード)のバトルが意味不明とか、水没しかけるスピナーでのKとラヴ(シルヴィア・フークス)のバトルの背後でデッカードがアップアップしてて笑っちゃうシーンとか、中途半端なラストにモヤっとしてしまったりで、なんか釈然としないながら、この長尺な映画をしっかり堪能できたのは間違いなくて、観て良かったと思えるし、いろいろ考えさせられる深い映画だと思いますし、ヴィルヌーヴ監督の作品はやっぱり嫌いになれないと強く思います(*^o^*)

個人的な好みですけど、バーチャル恋人ホログラムのジョイ(アナ・デ・アルマス)のロリな可愛さには参ってしまいましたね。あんな風にされたりコスプレされたら…
未来が楽しみっ‼︎ って思いますよね(*´∀`)♪
っていうか今ほしいっ‼︎

知らんがな。
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