<人間よ、おごることなかれ>
『イマイチ、盛り上がっていない』
久しぶりに、ブレードランナーの続編が公開されているのに、なんだろう?
こんなに静かなのか....と、ちょっと意外だった。
しかし、Filmarksの評価では、そこそこ高いので、映画好き向けの映画なのかな?と思いながら、恐る恐る映画館で鑑賞。
うーん。流石ですね。
さすが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品です。
正直、今回の作品はリドリー・スコットじゃないのか....と、多少のガッカリ感はあったものの、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品であったことは、さすがだったと思う。
『プリズナーズ』からの『複製された男』、『ボーダーライン』、『メッセージ』の4作品。監督の最近の作品は、すべて面白いと思う。すべて良作ばかりである。
よって、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品なので、安心して観て良いと思う。
前作、リドリー・スコットの『ブレードランナー』からの続編ではあるが、概ね、別のテーマで仕上がっているので、過去作を観ていなくても問題無いレベルではあるが、やはり一応、過去作を観てから望んだほうが良い。
ただ、SFではあるものの、比較的、突飛なSF感も無いので、ヒューマンストーリーとして観て問題ないと思う。
何より、ライアン・ゴズリングがハマりすぎている。
画になる、画になる。
先にヒットした『ラ・ラ・ランド』もライアン・ゴズリングの代表作にはなったが、あれは、ライアンの魅力を最大限に引き出したというには大衆受けしすぎである。
どちらかと言うと、本作の方がライアン・ゴズリングの魅力はより引き出される役どころである。適度に温度の感じなさや、控えめな哀愁。みごとにはまってる!
肝心のストーリーは、比較的易しいので、SFが苦手な人でも大丈夫。
ひたすら映し出されるレプリカントの哀愁からは、人間とは何か?という哲学がとりだされる根っこは、前作と同じ。
大スクリーンで観たほうが、感情移入し易いと思います。
私は、なかなか好きでした。
ただ、ジャレッド・レトーの出番が少ない。(;_;)