きょんくん

ブレードランナー 2049のきょんくんのネタバレレビュー・内容・結末

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

2回みたけど
2回目の方がよかった。
個人的に癖になる没入感

冒頭
映画はじまってすぐ
ああ確かにブレードランナーとははリドリースコットの映画だった。と思い出した。
そして今年みまくったエイリアンコヴェナントも思い出した。

人間とアンドロイド。

巨匠が続編を描いたらどうなっていたのかな。

それはともかく
開始早々思い出したのは
昔ヴィルヌーブ監督と知らずに
複製された男をみた時の自分の感想でした。
奥歯に物が挟まっているような表現(に感じました)がわからなすぎて困惑だったのですが、
それ以上にカメラワークというか画の撮り方とか間の取り方が独特で印象的でした。


今作は随所に前作へのリスペクトありながらしかし正真正銘ヴィルヌーブ監督独特の画造りが炸裂してました

霞みがかった映像
時間は一瞬の永遠のように間があり
空間はどこまでも遠く広大だった。
主人公がレプリカントであり
それを自覚している。
その彼が感じている世界と考えると
この表現は至極正しいと感じました。

k(ジョー)レプリカントの最期は雨ではなく、雪の中。

見守るものはなく
俺はお前のなんだったのか?というレッカードの言葉はそのまま宙に消えた。

何でもない
何でもなくはないけど
何でも無くなってしまった。
意味は無くなってしまった。
デッカードを子どもの元へ送り届け
彼は動かなくなった。

時が来れば思い出も消える
雨の中の涙のように

前作を踏襲するように

雪の中音もなく
静かにその動きを止めた。

そのうつくしくも静謐さで迎える終わりのシーンは
前作同様心に沁みました。

以下覚書
ジョイちゃん
かわいすぎてつらい。

のに彼女のデータを亡くし
かつ自分が結局特別ではなかったと知ったタイミングで
ジョイの巨大な広告に
自分の名付けの真相明かされるシーンが挿入されるあたり…

非常に余韻があって没入感も高いのでせめてあと一回スクリーンで観たいなあ。
きょんくん

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