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ブレードランナー 2049のdaisuKのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
3.5
「生命」について考えさせられた。

「生命」の定義って、実は今でもあやふやらしい。
数ある定義の中で、一般的に広く認められている一つ「自己複製(自らと遺伝的に類似した子孫を残せる)」は神秘的な能力だ。

命ある者が、自らの命に限りがあることを知ったとき、「命を生き長らせる」ことの次にとる行動は「自分を継承した子孫を残す」ことなのかも。
前者が1作目のテーマだとするならば、今作は後者なのだと思った。

人造人間と人間の区別がほぼ無い描写が多く、人造人間は限りなく「生命」の定義をクリアしているように見える。
それでも、“違い”を探そうとしている自分がいた。
そこに自分たちとは異なる存在を区別(差別)しておきたい人間の性を感じた。
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