前作の世界観を完全に踏襲しつつ、映像がグレードアップしているので、それだけでも見応えはある。
ただ、前作に関してはその時代と映像のクオリティのギャップがあったので、今の時代ではそこまでの衝撃は難しい。
今作ではさらにレプリカントと人間にほとんど違いがなく、ご飯を食べれば、血も流し、恋愛感情もあれば性欲もある。死んだら骨になるし。
違いといえば生殖能力と産まれ方、あとレプリカントの方の若干強いっていうぐらい。
テーマ的には、人間とレプリカントの境界だったり、レプリカントの人生観だったり、命の束縛と自由だったり、みたいな感じで、人造人間ものの定番設定ではあるが、出産もしかねない程ここまで人間に近いとどう接していいかわからない。
ただ人体の構造に関してはブレードランナーだが、知能的にはエクス・マキナの方が上かな。
物語的には複雑なところもあるが、長さやスケールの割に登場人物は多く無いので、前作を踏まえつつポイントを押さえておけば大体大丈夫かな。
3つの前日譚ショートフィルムも面白く補足的な部分もあるので、見たほうがより入り込めると思う。
