このレビューはネタバレを含みます
海?での息詰まる攻防、生々しさ、ブレードランナーだと思った。命がじりじり消えていこうとする、見ていると、こちらまで首に手をかけられているような。
ラストの雪のシーンも、美しくて。彼はこれから死ぬんだと思うと、涙が溢れそうになった。でも家族がいるから我慢した。
大義のために死ぬ、それも人間らしさかもしれない。ジョーが選んだ道も、もちろん。君にとって俺はなんだ?聞かれたとき、ジョーはなにを思ったのか。
でもブレードランナーに人間らしくない人なんて、レプリカントも含めいないのだ。じゃあなにが人間を人間たらしめるんだろう?そんなものないのかもしれない。何が私を私たらしめるのか。差異はレプリカントにだってある。生きたいと願った、あのレプリカントたち。
悪役らしい悪役が出てきたのがちょっとやだったけど。
静けさ。余韻が消えて欲しくない映画。