KoheiShiozawa

ブレードランナー 2049のKoheiShiozawaのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
3.8
『ブレードランナー』は、熱狂的じゃないにしても結構ファン。この映画に影響されて、フィリップKディックの『アンドロイドは、電気羊の夢を見るか?』や押井守の『攻殻機動隊 ゴーストインザシェル』にハマった。

つまり、機械化文明が進んだ先にある「人間らしいアンドロイド」と「高度に機械化された人間」の差異がゼロに近づいた先に「人間とは何か?」を突きつけてくる。

そういう意味では、この映画も「人間とは何か?人生の生きる意味はなんなのか?」をしっかり描いた非常に素晴らしい映画。

つまり「自分が由緒もなく、ほんの小さな、取り換え可能な存在で、大きな物語のほんのワンピースと気付いてしまったとき、私たちはどうするか?」ということ。

大河に流れ込むほんの一滴になるにしろ、くさらず、諦めず、一歩ずつ踏みしめて生きる。私たちは自分のミッションを見つめて、そこに向かって格闘してこそ、生きる意味を見つけられる。

つまり、それこそが「人生を生きる」ということであり、人間であろうが、機械であろうが、その姿勢を持つ者が「生きている」と言えるのではないか。

わたしは、そう感じました。