Vincent

ブレードランナー 2049のVincentのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.6
圧倒的な映像美!
黒い雲で薄汚れた2049年の退廃したロサンゼルス…
地球規模で悪化する環境破壊が美しくも汚れて描かれており、まずはその世界観に圧巻される。
近未来でありながら、冒頭の農村地区ではガスコンロが使われていたりと、退化してる面も見られる。

大きな題材として、ヴィルヌーヴ監督が過去作でも描く生命や人類とは何ぞや?という哲学に加え、レプリカントと人間の境目は?というこの作品としての哲学的疑問も加わり、重く気怠い空気が延々と続くが、不思議とダレずに見れた。

ラストシーンは実に切なく、レプリカントKの人間性を見れた気がした。
Rゴズリング名演。

とにかくその世界観と表現が秀逸なうえ、SF最高峰と位置付けても良い前作を汚す事なく練りこんだストーリーを作り込んだ製作陣に敬意を表したい。
プレッシャーは相当のものだっただろう。
本当に美しい作品。

それにしてもジョイは欲しくなるなー。
Vincent

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