オリジナル『ブレード・ランナー』が残したSF・アクションの枠を超えた永遠の哲学的テーマ。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督により、アイデンティティをさらに揺さぶる意欲作になってカムバックです。
同監督の『メッセージ』を見たとき、同じ様な空気を感じたので、この作品の監督に抜擢されたとき、思わずガッツポーズしたなぁ。
不協和音と静寂が相まって、脳内に直接語りかけられるように台詞が入ってくる。洗練された言葉選びで一言一句聞き逃せない。
ガジェット・世界観あたりは目新しさがありませんでしたね。この点に関しては、オリジナルがSF・ディストピア界の草分け的存在なので比べるのは酷でしょう。
人間を人間たらしめるのは出自か行動か。一つ答えを教えてもらった気がします。
もう一度『ブレード・ランナー』見よう。