タカシサトウ

ブレードランナー 2049のタカシサトウのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.0
 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の作品は、話が分かりにくいので苦手なのだが、繰り返し観て、何とかそのプロットの謎が解けて理解できたと思う。

 そして、どの場面も美しく、ロジャー・ディーキンスの撮影か、ヴィルヌーヴの演出感覚か、最初から最後まで見とれるような映像で、美術品のようであった。
 
 また、主人公のライアン・ゴズリングのブレードランナーのKは、レプリカントである為に軽蔑される。しかも、全てを失っても、ハリソン・フォードのデッカードの為に行動することで自分の意志を世界に残そうとしたのかもしれない。

 「ブレードランナー」の衝撃はないが、ドゥニ・ヴィルヌーヴは「ブレードランナー」を引き継ぎ、新たな“世界”を作り上げたのだろう。(2019.10.18)

映像美となにモノでもないが存在価値を見つけようとするKを観る(2020.11.2)。