siorinn汐鈴

ワンダーストラックのsiorinn汐鈴のレビュー・感想・評価

ワンダーストラック(2017年製作の映画)
3.4
1927年と1977年それぞれの時代を生きる二人・・・
ジュブナイル、うん、そうですね、ただこの二人の共通点はあまりに切ない。
子供が孤独と向き合うとき、それは一番大切な人を失ったとき。
それがどんな形であれ。

自分が子供のころ、考えたことをふと思い出しました。
自分はどのようにして生まれて、そして愛されているのか?そうでないのか?
ちょうど彼らもそれと対峙せざるを得ない状況に置かれ、
勇気ある冒険へと繰り出すのですが、偉いなぁ。。自分なら我慢してそのまま流されてしまったかもしれません。

ジュリアン・ムーア大熱演。
この方現代劇も、ややクラシカルな装いもどちらも似合う。
トッド・ヘインズがずっとお気に入りなのも頷けるものが。
怒り、優しさ、それも言葉なく自由自在に操るのにはうなってしまいましたよ。

鑑賞して驚いたのは、年配の方、あと男性の方が号泣しているのが多かったこと。
ちょっと目頭が熱くなりましたが、さすがに泣かなかったのですが、
これ、1970年代を肌で知っているか?で違うらしい・・・
デビッドボウイの曲がマッチしていたなど、後々知ってとても悔しいものが・・・
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