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ワンダーストラックのharuのレビュー・感想・評価

ワンダーストラック(2017年製作の映画)
3.0
1920年代ローズの物語はモノクロ。1970年代のベンの物語はカラー。違う時代を生きる、同じように耳の聞こえない少女と少年の状況や体験がリンクしながら交互に話しが進み、やがてそれらが一つに繋がっていく。
色分けがはっきりしていてすごく分かりやすく、2人が家を飛び出し目指したニューヨークでの出会いや、明かされる人生の物語には感動するものがあったけれど、ちょっと前半のそれぞれの物語部分、特にローズの部分がとても退屈に感じてしまって盛り上がる前に気持ちがきれてしまった。でも、世界観は期待通り。特に70年代の街並みやファッションは最高で、「驚異の部屋」や自然史博物館などの好きな要素もいっぱい。アニメーション部分もこれで作品作って欲しいぐらい素敵で、本当にあるというジオラマは圧巻。そういう面ではとても観ていて楽しめる作品でした。あと、手話を使ったエンドロールに、こんな見せ方もあったのかと驚いた。
居場所を探しているこどもには、救いにもなるかもしれない。
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