チーズマン

ワンダーストラックのチーズマンのレビュー・感想・評価

ワンダーストラック(2017年製作の映画)
3.7
観終わった後、ああ良いタイトルだなと思った。
『ワンダーストラック』

1977年のミネソタ州と1922年のニュージャージー州、異なる時代を生きる少年と少女の“孤独が生み出した魔法”のようなおとぎ話。
そのおとぎ話としての説得力を持って作品にする為に、映像から音楽から表現の手法までめちゃくちゃ凝って作ってあってそれだけでもう楽しい。


交差する2つの時代が描かれることそれ自体は珍しくはないけど、現代は登場しなくてどちらも昔のアメリカなんだよね。
昔のアメリカと、更に昔のアメリカ。
わざわざ2つの昔の時代をちゃんと再現しないといけないから大変だろうなと思ったけど、まあそこはさすがトッド・ヘインズ監督、むしろ嬉々として描いている感じがした。笑
少年と少女の孤独が時代を越えて共鳴し合う、そんな魔法のようなワンダーが起こり得るいう大事な核の部分をニューヨークという“触媒の街”に託しただけあって素晴らしい再現っぷりだった。
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