ひでG

ワンダーストラックのひでGのレビュー・感想・評価

ワンダーストラック(2017年製作の映画)
3.5
公開時からずっと注目していた。DVD化も待っていた。
でも、今まで観なかった。期待が大き過ぎて、確かめるのを躊躇っていたから、

だって、思いのほか低評価。えっ、、
でも、それは俺が覆す!でも、心配、、

まあ、それほど、こーゆー題材が好きなんだな、僕は!

1977年、ミネソタの少年ベン。悪夢にうなされる。
声をかける母親。それに対してベンは、
「分かったよ、伯母さん」

1927年、ニュージャージー。湖にメッセージを浮かべる少女ローズ。メッセージには
「help me!」と。

ベンはある新聞記事を握りしめる。
ローズも大切にしている記事がある。

それは、母の死を知らせる記事であり、映画スターとして脚光をあびる母を紹介したもの。

いいね〜静かだけど、物悲しいスタート。

もう一回言うけど、
僕はこーゆー時空や空間が違う物語が結びついていく話が大好きなんです!

本作のポスターも時代が違う二人を二分したもの。
この後、二人はニューヨークの博物館に行くんだ!そして、、、!

これが決まれば、もう〜たまんない!大名作になってしまう!わあ〜!

って、興奮を抑えながら、静かな二人の別々のドラマを観ていく。
特にローズのパートは、モノクロで、彼女が聾唖者であることから、サイレントで進んで行くので、余計に哀しい空気に支配される。

でも、でも、物語は進む、というか、上映時間は進み、ラスト30分近くになる。
いくつかのキーは出てくるし、導き人なども登場するのだが、
ついに、50年違いの物語が劇的に結びつく瞬間は訪れなかった。

もちろん、お話も人物も結ばれていくのだが、それまでが、あまりにもスローリーで時間がかかり過ぎた為、決まるべき瞬間がぼやけてしまった。

後半、ベンにとって大事な人物と出会うのだが、このシーンが倉庫裏みたいなところの話で、暗くて人物が分からず、またそれぞれのセリフにも違和感を感じてしまい、気持ちの助走ができないまま。

結末に使われる、ある道具?は、今までの回想シーンで見たことはないものだったため、新鮮さはあったが、心を踊らすまでにら至らなかった。

例えると、
トリプルアクセルに挑み、抜けて、シングルジャンプになってしまったような感覚の映画かな→結構、この例え、いいでしょう!😛

やっぱりか、でも観ないと分かんないしね。
福袋がいつも、欲しいものとは限らない。

惜しい!作品、今年第1号かな(・_・;
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