綾

ワンダーストラックの綾のレビュー・感想・評価

ワンダーストラック(2017年製作の映画)
-
うーん 寝落ちしてしまった…
種明かしまでがちょっと長かったかな…
お話としてはあったかくて素敵だったんだけど、いかんせん惹き込まれきれず。
ラストまでが長く感じた分、もっとダイナミックな(?)種明かしを期待してしまったのかも。

ただ、ベンとローズの個々の物語が、大きな一つの物語に姿を変えた瞬間には、やっぱり鳥肌が立った。一つの大きな「歴史の流れ」を見たかのような感慨深さ。
周囲に頼れる大人がおらず、小さな大冒険をしたベンとローズの孤独が、まるっと報われたかのような。どの瞬間も、決して独りじゃなかったと、救われたかのような。
今 私が感じる寂しさや悲しさ、やり切れなさも、一つの大きな時間の流れに照らし合わせると、何か意味があるものかもしれないと、不思議な安堵に包まれた。上手く言えないけど。

We are all in the gutter, but some of us are looking at the stars.
良い言葉が、より美しく響く映画だったな。

あと何より、2年前(!)の夏に行ったアメリカ自然史博物館。懐かしいなぁ。本当に行けて良かったなぁ。
既視感のあるシーンに感動したし、また行きたくなった。ああ 懐かしいなぁ。
ぎっちぎちのスケジュールに無理矢理行きたいところを詰め込んで、24時間近いフライトで行った学生ビンボー旅行だったけど、だからこそ思い出深いし、きっと生涯忘れられない旅行だろうな。
この映画のように、予期せぬタイミングで見覚えあるNYの景色に出会えることが、これからもとっても楽しみだ。
綾