牛猫

学校の怪談Gの牛猫のレビュー・感想・評価

学校の怪談G(1998年製作の映画)
3.0
呪怨のサブストーリーとされる「片隅」、「4444444444」の短篇を含むオムニバス学園ホラー。

懐かしい。
これに尽きる。

懐かしさを抜きにしても、Jホラー好きなら絶対観ておくべき作品。

子どもの頃この手のホラーが放送されるとなれば、必ずVHSに録画して、テープが擦り切れるほど繰り返し観ていたのを思い出す。
特にこの学校の怪談シリーズは超ヒット作品で、ストーリーも怖さも申し分なし。
後にホラー映画の金字塔として名を連ねることとなるビデオ版「呪怨」の真の一作目ともいえるかもしれない。
はっきりと描かれていなかった村上家の子どもたちの最期が清水崇監督のテイストそのままでしっかり描かれている。
むしろ短時間で俊雄と伽倻子の両者を拝めて、インパクトも強くツボを押さえているこちらの方がホラー好きからしたら満足できるかもしれない。
柑菜の顎がなくなっていた理由とか、強志が行方不明になった顛末など、時間も短めなので、この部分だけでも観ておくとビデオ版がより楽しめる。

その他の話もよく出来てる。
「食鬼」は前田姉妹の妹、前田亜季が可愛い。拒食症に苦しんでいた女の子の少し切ないラブストーリーだった。無茶食いや気持ち悪いシーンもあるので、ダイエット目的で観るのもいいかも。

「木霊」は黒沢清ワールド全開。正体不明の存在に追い詰められていく恐怖。終始画面から不穏な空気が漂っていてゾワゾワした。
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