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カフェ・ソサエティのmQのレビュー・感想・評価

カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)
3.7
やっと見れました〜!!
ウディ・アレンのロマンスはどれも偏屈で土壇場劇で喧しい。
けれど時代描写も景色も衣装も音楽も…映画を創る要素全てが緻密で美しい。
しかも90分ちょいで観られるロマンスですから疲れない。笑

2人のヴェロニカに翻弄されるボビーのお話かと思いきやずっと恋してるのは1人目のヴォニー。
しかし結局1人目のヴォニーはまさかの叔父と結婚。
その後お互いが結婚して落ち着いたのも束の間、NYで再会。
また燃え上がってしまう…

私はクリステンのような女の子が外見では好きですが、本編を覗くと最高にビッチちゃんだったのでブロンドがイイ思いばかりしてるとは限らないんですね(笑)

いや、ここは、"2人は永遠の恋煩い"と思って観た方がいいのかも。
お互いに素敵なパートナーと生活しているはずなのに、ヴォニーはいつも忙しく走り回る夫についていけず空っぽな自慢話をしては疲弊している。
ボビーはNYの一大クラブのオーナーで美人な奥さんとお子さんも居るのに1人目の彼女を想っては空を見つめる。

素敵な音楽でも美味しいお酒でも埋まらない気持ちは何に託したらいいだろう。
2人で秘密に過ごす夜明けまでの時間で全て埋まるのに…

ラストの終わり方がまるでララランドのようで(撮影・公開はほぼ同年だったはず??)切なくてでもスイートでちょっぴり泣きました。

人生は甘くないけれど、恋っていつまでも夢のよう。
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