みきちゃ

カフェ・ソサエティのみきちゃのレビュー・感想・評価

カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)
4.1
一人のユダヤ人ニューヨーカーと、二人の美しきヴェロニカ。安定のウディ・アレン。

今作のウディ・アレン役は、早口封じ気味のジェシー・アイゼンバーグ。神経質そうさがめちゃ適役。テンポの良い展開に、人種や宗教を題材にしたブラックユーモアが弾ける。舞台は1930年代のアメリカ。当時の社交界と、黄金期ハリウッドの華やかできらびやかな様子が再現され、ウディ・アレン作品で大変重要な注目すべき衣装デザインはまたもやスージー・ベンジンガー。衣装協力はシャネル。上品さを保ったままのゴージャスが流石!

//ファッションプレス引用// ベンジンガーがウディ・アレン作品の衣装を手掛けるのは今回で7作目。本作では米国内の2つの都市が舞台となっているが、ハリウッドのシーンではショートパンツやシャツを合わせたカジュアルな服装、ニューヨークのシーンではボディコンシャスなドレスやジュエリーを取り入れたラグジュアリーな装いが目立つ。1930年代のファッションについてベンジンガーは「あの時代のハリウッドとニューヨークで面白いのは、ニューヨークは現代とほとんど変わらなかったこと。ニューヨーカーは自分たちを高く評価していてハリウッドに興味がなく、富裕層はシャネルなどヨーロッパのデザイナーによる服を好んで着るようになっていた。一方、当時のハリウッドでは1930年代独特のファッションが生まれて、ボタンワークなどが流行していた」と説明。本作では「シャネル(CHANEL)」の衣装協力のもと当時のファッションが忠実に再現され、劇中でクリステン・スチュワートやブレイク・ライブリーが着用するショートパンツやドレス、シューズをはじめ、ジュエリーやメーキャップもシャネルが担当している。ニューヨークとハリウッドの対比についてベンジンガーは「ニューヨークはハリウッドより洗練された雰囲気で、ハリウッドは新しくて、明るく可愛い雰囲気。ニューヨークの現実的な感じをファッショナブルなパンツやハットを取り入れて表すようにした」とコメント。冒頭のハリウッドでのパーティーシーンでは、ボディコンシャスなドレスを好むニューヨーカーは着ないような淡いトーンやガウンが選ばれたほか、庭でのパーティーのシーンではリネンやベージュ色を用いたルックで当時のハリウッドの富裕層のラグジュアリースタイルが再現された。//引用おわり// はー、素敵。勉強になります!

ついでにコリー・ストールがとても良かった。やけに軽妙にさくさく人を殺すのがなんかハマってて、死に際の展開も えっ?て方向にとんとん進んでて、可笑しくなってすごい笑ってしまった。

NYでの大晦日カウントダウンからの「蛍の光」が流れるのはなんなの!!年始早々閉店ガラガラ!ずっこける!

このへん、ウディアレンの哲学を感じられて良かったやつ。
"Life is a comedy written by a sadistic comedy writer."
"Unrequited love kills more people in a year than tuberculosis."
"She is larger than life.... I'm good with life-size."
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