1話目が糞つまらなくてどうしようと思ったが、2話目から面白くなってくる。
「醜い火傷の男に犯された女が、醜い男でないと興奮しない躰になってしまう」という設定なのだが、その手段として、黒人を呼び寄せてセックスするという、現在では物凄くぶっ叩かれるであろう表現を平然とやっている。
挙句は、『春琴抄』的な愛憎劇が暴走し、血なまぐさいラブストーリーへ変化する。
3話目はもっと凄い。小池朝雄が大暴走。
時代劇に数多く暴君は出て来るが、ここまでひどいのもいないだろうという暴れぶり。
道行く女をいきなり馬で引き摺り殺したり、火をつけた牛に女を追わせ「赤い着物を脱がねば牛に殺されるぞ」とご満悦。
逆らう女は弓で打ち、逆さづりにし、金粉で塗り固める…
良識派な感じで登場したはずの吉田輝雄が、妊婦の腹を裂いて赤ん坊を取り出すシーンは悪趣味の極み。
(赤ん坊も裂かれた腹も作り物丸出しだが、それが逆に気持ちが悪い)
