fumifumi

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4.5
父親の予想をはるかにこえるほど娘は父親の経験すらこえるほどの経験をし、大人になっていて、社会を生き抜いている。
けれども、結局は父親の娘への想いは不変であり、どんなに大人になっても父は父であり、娘は娘であり、ウザイ!めんどい!なんで?どーして?
なんて、思いながらも娘はやはり、ここぞ!という時の父の娘への不変で不器用な想い、親としての愛情に気がつき、結局は、何歳になっても、とんでもなく感謝するものなんです。
を、みせてくれる作品。
でも、また、きっと、なんで!どうして!を繰り返し、また気付き、感謝するは、エンドレスなのだと私個人は思っています。
コメディであっても、一人っ子娘の私にはヒシヒシ伝わった感動作になりました。
ちなみに、お父さんが娘のパーティーに現れた姿は、ヨーロッパ各地の伝統的な祝祭の儀式に登場する「獣人」の姿をしてきたのです。
ヘンテコな毛のお化けではなくて、ちゃんと御祝いに相応しい姿でやって来たのです。

ジャックニコルソンが、ハリウッドでリメイク版を製作したいと思った気持ちもわかるー。
そちらも観てみたい。が、その前にかならず、こちらを観るべし。
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