さち

ありがとう、トニ・エルドマンのさちのレビュー・感想・評価

4.4
2017.07.29

長い。でもよき映画でした😇
いつまでたってもお父さんの中では娘は娘、例えアラフォーになろうが娘は娘、なんだね。お父さん可愛すぎだけど娘の苛立ちも解るなぁーと(笑)

高級マンションから見下ろすイネス。ルーマニアの貧富の差の現実と、鉱物発掘(ここでは石油)の対象がアフリカから東ヨーロッパに移ってきてる現状、単なる父娘のほっこり物語では済ませられない感じがチラ見えしてる。ちょっとそれらが怖かった。
父親に「お前それでも人間か」と言われるのは流石に切ないものがある…。
切ないといえばリムジンのシーンの後ろ姿も切なかったなー😢

イネスのラストへのクレイジーな展開を匂わせるかのようなホイットニーの 「Greatest Love Of All 」最高にアガりました!(笑)イネス!歌上手いやん!(笑)私も気づいたら拳作ってた…

印象的なシーンや衝撃的なシーンはいくつかあるけれど、個人的にはイネスの仕事についてったヴィンフリートにトイレを貸してくれたおじさん親子とのやりとりが好きでした🍎

そして最後はクレイジーに火がついてもう大変!(笑)上司の後ろクケリのシーンは劇場から爆笑者続出でした(笑)

使われる音楽は少なめでしたが、 エンディングは The cure の「Plainsong」で厳かな〆
おいおい、 センス良すぎじゃないですかい?
さち

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