マクマーフィ

ありがとう、トニ・エルドマンのマクマーフィのレビュー・感想・評価

4.5
上半期作品でいちばん笑った。各シークエンスで登場人物たちの会話が淡々と綴られていくが、ケン・ローチやダルデンヌ兄弟のような真面目なリアリズムとは違い、とても奇妙な感覚が残る。トニ・エルドマンの初登場のカットなどデタラメな演出でめちゃめちゃ笑った。そして、このデタラメがあるからこそ、トニ・エルドマンのフリークさは加速し、映画史に残る傑作となった。