もやし

ありがとう、トニ・エルドマンのもやしのレビュー・感想・評価

5.0
上映当時からずっと気になってた作品。早速借りてきた。
やっぱりめっちゃ好きなやつだった!
相当変わった映画なんだろうというあらかじめの予想をさらに上回る変わった映画だった笑



大手の企業で働くキャリアウーマンの娘が心配で父が会いに来る話。
それだけだったら心穏やかな話なんだけど、このお父さんの場合職場に突然現れたりするから明らかに迷惑っていう笑
ただでさえ忙しくて時間作るのすら面倒なのに、さらに仕事場にも参戦してくるともうキレちゃうよね笑

仕事の厳しい人間関係と同じ場に親子っていう温かい人間関係が何故か同時に存在してるからなんかずっとおかしな感じ笑
しかもお父さんはずっとくだらない悪ふざけしてるから、忙しさも相まって娘もどんどん訳わからない感じになってくる。



ただ娘の幸せを祈るだけの父は、お前は今幸せか?的なことばかり聞いて娘を不機嫌にさせる。
本当に甘えの許されない厳しい世界で働いてるから、父の優しさが妙な感じに響く。
父を手を振って見送って、ふとした間で不意に泣き出してしまったり。
やっぱり仕事で成功するというのは並大抵のことじゃないなあ…



この映画は常にちょっと面白いです笑
何度か爆笑もしてしまったけど。

父の悪ふざけも、その場で即興で適当に人物を演じるからすぐボロが出る笑
結局誰だったんだあいつは…ってなる笑

誕生日パーティーのところはかなり笑った笑



でも本当に変わった映画だからつまんないって思う人も結構いるのかもね。
時間の使い方が自由奔放すぎるし、エピソードも独特すぎる。

個人的にはいつまででも見ていたい映画で162分もあるのに短く感じた。



まあ結局は親子愛良いなってことになるのだろうか。
妙に切なくて感動する。


厳しい仕事社会に何の利害関係もない人が混ざるとこうも間が抜けて見えるのかっていうのが個人的にはツボだった笑
仕事もこういう風に楽しみながらできたりしないんだろうかってちょっと夢見てしまう。
もやし

もやし