なおみん

ありがとう、トニ・エルドマンのなおみんのレビュー・感想・評価

3.3
見終わった後、映画のシーンや役者の表情を繰り返し思い返してしまう映画があると思いますが、まさにこの映画がそれでした。
とにかくキャラがみんな濃い!
お父さんの緊張感の無い体型と、微妙にだらし無い感じの服装にこの人を魅力的と思うべきなのかどうなのか…。
娘のイネスが居なかったら、なんかちょっと怪しい人に見えてしまうおじさんだし、主人公イネスの職場のアシスタントの女の子はめっちゃ可愛いし、ボーイフレンドはなんか気持ち悪い下品な人だし、人物ひとりひとりがとにかく強烈な印象でした!
最初の出だしの郵便物の届けるシーンも、意味も無く長くて、これは何か意味がある間なのかな?と思って見ているとただ長いだけだったし、お父さんが被り物を被ったまま公園で倒れるシーンは、もしかしたらこのまま具合が悪くなって事態が急変?と思ったら別に何の意味も無いし、そういった様々な映像もすごく新鮮に感じました。
1つ1つのシーンに、伏線の含みがてんこ盛りの映画が多い中で、今回の映画の長さがとても珍しく、ヨーロッパと私の取り巻く環境の違いみたいなのもすごく感じる作品でした。
お父さんがいつも大事に持っている、あの小さい布のバッグ。
ホテルやいろいろな高級な場所にも持っていくのがなんかすごい!と思いました。
なおみん

なおみん