ヤマギワ

ありがとう、トニ・エルドマンのヤマギワのレビュー・感想・評価

3.6
お父さんマジウザ映画の決定版。ちょっとというか、かなりドン引きする程、トニ・エルドマンとして娘に干渉するお父さんの姿に苦笑っしぱなしでした。ただ根底には娘を想う気持ちがあるため、ギリギリ憎めないような突き放しきれないような感情を劇中のイネスと共有できる作りになっていて、巧いなぁと思いました。イネスが全て父親色に染まらない着地も現実的で良かった。ただ160分は長いです。膨大な素材からこれでもかなり編集でまとめたようですが、手錠のくだりに差し掛かる辺りでは、トニ・エルドマンに殺意の波動を感じてしまった。
ユーモアを常に忘れない、大切なことはその瞬間には分からない、といったよような記憶に残るセリフも多いので、時間を空けてまた観てみたい。(長いから多分観ない)
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