ゆりな

ありがとう、トニ・エルドマンのゆりなのレビュー・感想・評価

3.6
音楽がない、ごうごうとしたドラマティックじゃない映画。
毎日いっぱい働いて、歯車になったら、訳分からなくなるよね。
ドイツとルーマニアの貧富の差もリアル。

最後にギュッと良いセリフが凝縮されていて、私たちの日常みたいに時が横を流れていく感じが良かった。どこか岩井俊二みたいな儚さがあるなぁ。

初めてソフィア・コッポラの「SOMEWHERE」を観たとき、なんて日本っぽい映画なんだと思った。音楽で共有できても、映画では日本の「切ない」と外国の「切ない」ってどこか違うと思っていたから驚いた。
本作もどこか日本人が持つ独特の空気とか切なさに近いものが描かれていて、胸がツーンとした。
他の人のレビューもあるように、評価が難しい。
ゆりな

ゆりな