kabcat

ありがとう、トニ・エルドマンのkabcatのレビュー・感想・評価

3.7
観始めたときは、この調子でずっと続くのかと不安だったが、中盤からどんどん引き込まれ、後半の思いもよらぬ展開の連続で終わってみれば、泣き笑いが交互に訪れる162分だった。単に父と娘のジェネレーション・ギャップを描いているだけでなく、ヨーロッパの現状をみつめた映画でもあり、いろいろと考えさせられる作りになっている。最後のパーティーの場面は、ワンピースのせいでイネスが突飛な行動に走るところから、最後の抱擁にいたるまでとても好きなシーンだ。私もあんな毛むくじゃらの怪物(幸せを招くおめでたい存在らしいです)に抱きしめられたいと思いました笑。
kabcat

kabcat