テレザ

ありがとう、トニ・エルドマンのテレザのレビュー・感想・評価

4.0
どこにでもありそうな映画でありながら、格が違う。
鑑賞後も何日もモヤモヤと心に残る作品。全てにオチがあり腑に落ちるエンタメ作品にはない、まさになぜかいま欲しかった文芸作品。回収不可能なシュールな世界観と、手を伸ばせばすぐそこにあるリアルな人間模様の気まずさ、だからこそ確かな強度を感じさせられる主人公のふいに見せる涙。
いまにもプッツン寸前のバリキャリ女がヤケクソでラブソング熱唱したあと無言で立ち去るの思わずカッケェェ〜〜って笑った。
モジャモジャの仮装をして誰か判別つかない状態の父親にだからこそパパと呼んで抱きつくことができる、その距離感が最高に美しい。