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パーソナル・ショッパーのyuumのネタバレレビュー・内容・結末

パーソナル・ショッパー(2016年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

同監督の『アクトレス』を初めて観るつもりで再生したら、実は昔に観ていたことに途中から気がついた。でも再見したら物凄く良かったので、あちらでセザール賞を獲ったクリステンが今度は主演を務めるアサイヤスとの再タッグ作品も観てみようとレンタル購入したけど…微妙。

霊感をもつクリステンが先に死んだ双子の兄と交流するという体でやり取りする折角の長回しのSMSメッセージは、初めてiPhoneを持たされた小学生のやり取りみたいでどんどん映画への期待が萎んでしまった。
あとパーソナルショッピングの雇用主であるセレブリティのCHANELをはじめ豪華絢爛なクローゼットを無断で着回す、クリステンなりに小規模な禁忌を犯すシーンにおいてエクスタシーを感じられなかったのも肩透かし。クリステンのクールなキャラクターを意識してか、あえて見せ場のシーンでオーバードラマティックにせず淡白に演じたのかもしれないけど、もう少し感情の起伏がある方が自然に思えるし、仮にクリステンの感情の昂りを雇用主のベッドの上で自慰行為をすることで表現したのであれば、陳腐だし無駄に性的客体化されたようにしか見えなくて無でした。
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