ルッキオ

午後8時の訪問者のルッキオのレビュー・感想・評価

午後8時の訪問者(2016年製作の映画)
4.0
女医の下に訪れる(女医が訪れる家庭の)患者達の、一見ストーリーとは関係ないシーン。
人種や年齢層が実はベルギーの地方都市の現状をそれとなく匂わせてるようで興味深い。

女医であることの蔑視も描かれないし、訪問者の職業や人種に対するドラマも起きない。
殊更声高にしないことで却って示唆に富んだ表現ともとれるけど、考えすぎでしょうか。

人は他人の死にどこまで後悔の念を持つべきか。
訪問者の人種や国籍、職業をああいう設定にしてるのは監督の意地悪なところで、やっぱりどこか差別意識あるんじゃないの?とか、命の重さに個人差をつけてないか?という、痛いことを突いてくる。そんな印象です。
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