すぽんてぃにあす

午後8時の訪問者のすぽんてぃにあすのレビュー・感想・評価

午後8時の訪問者(2016年製作の映画)
3.8
小さな診療所で知人の老医者の代わりに働く女医のジェニー。
ある日、診療時間を過ぎた午後8時に鳴ったドアベル。
判断の迷いが、様々な人達の運命を変えてしまったのかもしれない、人間ドラマとなっています。

音楽が使われないので、聞こえてくるのは行き交う車の音や風の音。
雰囲気は最高でした。
主演のアデル・エネルが魅せる存在感も魅力的。
すっごく絵になる女性でしたね。

ストーリーに関してはジェニーが罪悪感があるとはいえ、事件に介入しすぎではないかとハラハラしました。
下手をしたら命に関わるかもしれないのに…本当に怖かった😣
開始30分後くらいの診療所勤めの大変さを表す表現にしても、感情的になる方が怖い。

とてつもないどんでん返しがあるわけではありません。
ただ人間は醜く、そして弱い。
きっと誰にでも悪魔の囁きを受け入れてしまうことはある。
だが彼女の正義感と共に、正しいことを選ぶ勇気も、誰しもが持ち合わせているのだと信じたい。