ちったん

午後8時の訪問者のちったんのレビュー・感想・評価

午後8時の訪問者(2016年製作の映画)
3.5
タイトルからミステリーとかサスペンスの類を予想してましたが、実際には犯人探しが主題の映画ではなかった。
小さな町の小さな診療所で働く女医が
1人の少女の不幸な死をきっかけに、地域社会との関わり方を見つめ直していく様子を描いたヒューマンドラマで、これはこれで結構地味に響きました。

亡くなった少女が一体誰だったのかを探し続ける傍ら、幾度となく診察の場面や電話で呼び出される場面が挟まれ、一つ一つ真摯に応じる姿勢に彼女の職務に対しての覚悟が感じ取れます。

こういった閉鎖したコミュニティーでは医者の存在は単なる医療行為を越えた、地元民の精神的なケアも引き受ける、欠かす事の出来ない存在なんですね。
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