午後8時の訪問者の作品情報・感想・評価

午後8時の訪問者2016年製作の映画)

La fille inconnue/The Unknown Girl

上映日:2017年04月08日

製作国:

上映時間:113分

3.4

あらすじ

診療受付時間をとっくに過ぎた午後8時に鳴ったドアベルに若き女医ジェニーは応じなかった。その翌日、診療所近くで身元不明の少女の遺体が見つかる。それは診療所のモニターに収められた少女だった。少女は誰なのか?なぜ死んだのか?ドアベルを押して何を伝えようとしていたのか? あふれかえる疑問の中、なくなる直前の少女の足取りを探るうちにジェニーは危険に巻き込まれて行く。彼女の名を知ろうと必死で少女のかけらを集…

診療受付時間をとっくに過ぎた午後8時に鳴ったドアベルに若き女医ジェニーは応じなかった。その翌日、診療所近くで身元不明の少女の遺体が見つかる。それは診療所のモニターに収められた少女だった。少女は誰なのか?なぜ死んだのか?ドアベルを押して何を伝えようとしていたのか? あふれかえる疑問の中、なくなる直前の少女の足取りを探るうちにジェニーは危険に巻き込まれて行く。彼女の名を知ろうと必死で少女のかけらを集めるジェニーが見つけ出す意外な死の真相とは――。

「午後8時の訪問者」に投稿された感想・評価

2017年7月3日月曜日
高田世界館
horry

horryの感想・評価

4.0
お見事、さすがダルデンヌ兄弟!という作品だった。
『サンドラの週末』と似た構造で、トラブルに巻き込まれた女性が、自分の足で解決を探っていく。その過程で、様々な問題につきあたる。特に、しっかりと描かれるのが人種と貧困の問題、そして、女性に振るわれる暴力の問題だ。

移民の問題と貧困は切り離せないが、移民でなくとも貧しく生活を送る人々もいる。その貧困層と移民の間には緊張関係がある。
ダルデンヌ兄弟は、そこからさらに進んで、貧困層の中にも移民の中にも、男性の暴力による女性の支配があることを、何度も写しだす。

本作では女医という、自立し、収入もあるジェニーが、何人もの男に脅される様子が映される。
それは、他者を力で抑えつけようとする下劣な行いだ。
研修医のジュリアンは男性だが、父による暴力への怯えを抱えている。妹を失った女性も、恋人と対等な関係にあるとはいえない。
そして、ジェニーも他者を抑えつける側に立つこともある。ジュリアンにことのほか強くあたり、(移民への)ドアを開けさせなかったのは、自分がジュリアンより力があることを誇示するためだったのだから。

表立ったストーリー展開は抑えられている。けれど、ジェニーが次々と直面する暴力や差別や貧困はそれぞれが絡み合い、簡単に解けるものでないことが分かるだけに、見ている者に重くのしかかってくる。

重くつらい内容だが、アデル・エネルの凛とした姿が救いだ。『ブルーム・オブ・イエスタデイ』とはまったく異なる、とても魅力的な演技だった。
Lynco

Lyncoの感想・評価

2.5
どこにでも起きてそうな一つの事件を描いたフランスの映画。
一人の死を巡って、何人もの人が自分を責める。『自分がこうしていれば彼女は助かったのに』。
それに対しておじいさんのひとこと
『そうだけど、殺したのは君じゃない』
すごく救われるひとことだと思った。

そしてみんなの演技が自然すぎて
映画だってことを忘れてしまう

一つの映画に一つでも、心に残るセリフや
情景や、表情や、なにかがあれば、
それは見てよかった映画だと思う
みーる

みーるの感想・評価

1.0
ちょっとイメージと違った。
贖罪系の話はハマるのとハマらないのが二極化する。
これは マーガレット とか 誰のせいでもない に似た雰囲気を感じた。
ニコラ

ニコラの感想・評価

2.8

このレビューはネタバレを含みます

いやいや、犯人がクソオブクソすぎてビックリしたわ。
お前どんだけ自分勝手なんだ…と。

これはただのミステリーじゃなくて、移民問題も絡めてるよね。
ラストでようやくこの映画の本質が見えた感じがした。
お墓もさ、家族が国で埋葬したがるだろうって言ってたけど、フランス人からしたらフランス生まれだろうが移民は移民でよその国の人って扱いなんだなーって。

とにかく主演女優に華がなくて淡々としてるから短い映画だけど眠い時にはオススメできませんw
タイトルからサスペンス・ミステリーと勘違いされた方もいるのでは(実際私もです)。本作はベルギーのダルデンヌ兄弟が監督したヒューマンドラマです。彼らはカンヌ映画祭パルムドールを2回も受賞した名匠です。40年以上活躍してるそうですが私は今回初遭遇。

手持ちカメラでドキュメンタリータッチの演出。出演者も主人公の女医、自分勝手な患者、悩める研修医etc.全員自然な演技で、実際ヨーロッパのどこかに存在する人物かのように上手いです。

ダルデンヌ兄弟のインタビューから、ストーリーの裏側にヨーロッパの移民問題が隠されているのがわかりました。女医が扉を閉ざすのは移民の受け入れを拒否するメタファー。川岸で亡くなる女性はヨーロッパにたどり着けず地中海で亡くなった移民たちなんだそうです。なるほどね。
??
結局何を伝えたかったかよくわからなかった。伏線みたいなのも、あるようでないし、、
最初は面白そう!と思って引き込まれただけに残念……
torakage

torakageの感想・評価

3.4
見過ごしてしまったSOSを悔やみ、せめてその名前を知り遺族に渡したいと奔走する女医。エリートぞろい(多分)の診療所に移ることをやめ、貧しい地域の町医者になることを決意。物語はとても淡々と進む。女医は質素で感情をあらわにしないけど、固い決意と医師としての矜持がすがすがしい。かかりつけ医になってほしいわ。
asagi

asagiの感想・評価

2.9

このレビューはネタバレを含みます


彼女の声よ

--死人じゃないか

私たちの中で生きてる
見せ方に魅力はまるで無いけど、見返りを求めず人に尽くす事で、思いもよらない人の人生を救う事になるという事を描いた映画。少し輝く為にほとんどドロ沼みたいな暮らしをしていかないといけないみたいで地味だなって思うし、もっと面白味欲しい。献身って難しい。
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