午後8時の訪問者の作品情報・感想・評価

「午後8時の訪問者」に投稿された感想・評価

ちひろ

ちひろの感想・評価

3.5
とある女性の身元を特定していく物語。

BGM等も特になく、本当に人間の会話だけでストーリーが進んでいく。
女医が主人公で、研修医にきつく当たってしまっている最中、ブザーがなり、研修医が出ようとするが、それを主人公が阻止する。しかし、そのブザーを鳴らした女性が、午後8時の訪問者で、後に事件に巻き込まれてしまい、女医はそれを知り、彼女の身元特定をしようと試みるという物語。

予想とは裏腹に内容は浅かった。もうちょっと深いストーリーだったらとても良い映画になったと思うのになぁ。
『無音の拍手』

寡黙な表情。
女性の突然の死に医師である自分が、ドアをあけなかったことで。
・・・.救えたかもしれない。

やがて、その女性の死への真相を突き詰めようと動きだす。

どこまでも寡黙な表情。

周りからは、やっかみや嘘、不確かであり、「関係ないだろ」と突き放されようとされる。

それでも、寡黙な表情。
事件のことだけではない。
抱えている患者や、研修医の心の支え。

彼女のその執念や行動力の源はどこからやってくるのか。

悪いことをすれば、人間の血肉を蝕まれるような感覚に陥るのかもしれない。

最後に、老婦につきそう後ろ姿に拍手をおくりたくなる。
RUKA

RUKAの感想・評価

3.1
主人公の医者は診察時間を過ぎた午後8時に鳴らされたベルに出なかった。
翌日そのベルを鳴らした人物が遺体で発見されたことから事件の真相を知ろうと動くストーリー。

主人公だけじゃない、登場人物みんなが何かしらの罪悪感に苛まれている。
人には言えない、でも自分の中だけで隠し通す罪は苦しすぎる。

亡くなった女の子への罪悪感で事件の真相を突き止めようとしていた主人公だけど、結果的に事件に関わる人々の気持ちも救っていたのかなと思う。
罪を認めたり、告白することで気持ちはだいぶ楽になる。
でもそれって死ぬほど難しいこと。
主人公が動かなかったらきっと誰の気持ちも救われないままだったと思う。

主人公は感情の起伏がほとんどなく至って冷静、淡々と進んで行くストーリーに少し飽きそうにもなったし盛り上がりもほとんどなかった。でもその方がこの映画には合っているのかも。
主人公は犯人を見つけ出してやろうとは一切考えてない。
ただ女の子の名前を知ってちゃんとお墓を立ててあげたいだけ。ちゃんと供養してあげたいだけ。

あの時ドアを閉ざした事を後悔して、自分からドアをどんどん開けていったからこそ、みんな本当の事を話してくれたんじゃないかな。
終始重く静かな雰囲気の映画だけどラストは優しさを感じるような終わりだったな。
YellTao

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3.5
見なければ良い、見なかったことにする、私のせいじゃない。そんな当事者意識の低い世の中で、ジェニーの行動は異質。

彼女の視線は真っ直ぐで、恐らくずっと正しく行動してきたであろう自負が伺える。
そして後ろめたい者にとっては居心地が悪い。

だけど、コートを着たままのジェニーに恩師が「暑くないのか?」と聞くとこや、辞めた研修医ジュリアンに「返事がないのは良いという意味かと…」と押し掛けるとこ。
あの眉根を寄せた上目遣いはドライなわけじゃなく不器用さの表れで、自己満足に見える行動は裏のない実直さなんだと、好感が持てるし憧れる。

私は、あの視線を真正面から受け止めるられるだろうか。
yuri

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2.4
ジェニーの一貫した表情に色々と考えさせられた。
joy

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4.4
女優のアデルエネルさんが素敵!
映画の質はとてもよく出来ていると思います。
サスペンス要素は少なめ、内容が少し嫌な部分ありますが、全体的に美しい作品って感じでした。
移民受け入れに対するかなり直截的な寓話だと思うんだけど「それだけ」にとどまらない、もっと根本的な人間の責任や尊厳の話になっているのがとても良かった。扉や階段はもちろんのこと、ジェニーがいつも着ているコートや服にさえ多くを読み取りたくなるような。
サスペンスというよりもヒューマンドラマです。
あんまり好みじゃなかった。
この手の映画にテンポを求めるのはご法度だと思うけどやはり途中から飽きながら見ててそのまま終わりました。
でもフランス映画はセリフの波長とか登場人物が本当に美しい。これだけはこの映画で確信できた。
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