りす

愛を綴る女のりすのレビュー・感想・評価

愛を綴る女(2016年製作の映画)
3.5
2017年243本目、10月14本目、劇場72本目の鑑賞

フランス映画
原題はMal de pierres


結婚とは何なのか、人を愛するとはどういったことなのかというのがテーマの作品
フランス映画らしい女性心理を大切にした作品であると言える、その点は、女性監督が撮ってるからだと言われたらそれまでかもしれないのだが…

官能的な描写も個人的には気に入っていて、美しく描いていながらどこか淡々と性行為を描いてる
これは恐らく女優の目線と、表情の演技によるものであって
そして女性が満たされているのか、それとも満たされていないのか読み取ることが出来ない、どこか大人の香りが漂ったシーンになっているのが美しい

終盤の展開はありがちではあるが、最後の台詞はやはり秀逸
序盤は間延び感も否めず、つまらない映画を鑑賞してしまっているという残念な気持ちが胸の中で渦巻いていたが、後半になればなるほどその渦は消えていき、エンドロールには映画が与えてくれる一種の満腹感に満たされる、そんな作品であった
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