木葉

愛を綴る女の木葉のレビュー・感想・評価

愛を綴る女(2016年製作の映画)
3.8
題名からして女性のまっすぐな愛を綴ったラブストーリーを想定していたが、恋愛ミステリーとも取れる、トリッキーな映画で、ラスト待ち受ける感動は一入。
マリオンコティヤールが狂気に満ちた一方的な愛情を持つ、情熱的で、大胆なヒロインを演じるのだけど、それが、いつにもなく、美しい。
なんだか、観終わると、美しい夢を見てしまったかのような気がしたが、フランス映画らしくて好き。
チャイコフスキーの舟歌も、こんなに切ない曲だったのかと。
これはロマンチストの女性の情熱的な愛の物語と思いきや、それを見守り続け、彼女の全てを受け入れた男性の一途な純愛の物語でもある。
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