shin

わたしは、ダニエル・ブレイクのshinのレビュー・感想・評価

4.3
優しい大工親父ダニエル。その大工親父と出会った2児の母/シングルマザーの物語。

ケン・ローチの作品好きだな!まだ3作品しか観たことないけど。
格差社会がテーマの社会派ヒューマンドラマだけど問題提起が分かりやすくて観やすい。音楽に頼らないリアルな映像で感情移入もしやすかった。

最後の後ろ盾であるべき国が味方どころかほぼ敵。後ろ盾がない故に、職探ししながら1人で子育て…これだけでもしんどい。そんなシングルマザーのケイティが人目をはばからず缶詰め貪るシーンはちょっと衝撃。国がもたらした自制の決壊。

無償の優しさをくれる地元の近所に住む親父いるよね。(俺の地元にはいた。) やたら色んな工具持っててめっちゃ器用で腕力くそ強い親父。ダニエルもそんな感じ。
彼らが直面する壁=役所のマニュアル対応 はアレクサだった。フィードバックしてくれる点でアレクサの方が可愛い。こんなんされたら胃潰瘍になる。
こういう役所仕事とか非人道的な国の制度を見てると日本の制度のありがたみを感じる。
bedroom tax ってSFかよ。

「私は諦めない。人は人としての尊厳を失ったらお終いじゃないか。」
ダニエルかっこよかった。
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