ねぎおSTOPWAR

わたしは、ダニエル・ブレイクのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

4.4
劇場で時間が合わず、他の作品に切り替えていた。劇場だったらボロボロ泣いてしまっていたことでしょう。
最近オッさんが主人公の映画には弱くなった。そりゃそうか、年取ったということ。しみるんだよなあ。


最後にケイティが読み上げる文章が感動的です。その中に「クレーマーでもない」とあります。とかくオッさんは文句が口をついて出てしまいがち。でもダニエルが決して失わないのが尊厳。イギリス紳士の意地なのかなあと思いながら観ていましたが、彼は隣人の人間らしいこと、例えば腹がすきすぎたケイティが缶詰食べちゃうところなどは優しく受け止め慰める。そして自分は許してもらおうとはしていないんですよね。「飯は食わねど高楊枝」武士のようでもあるわけです。

仕事をストップされるくらいなのだから、相当心臓悪かっただろうに・・。デイジーが家を訪ねてきたときから、これは倒れるぞとハラハラしていましたが・・。

ケンローチ監督、グッジョブでした。

・・それにしても、この映画、文部科学省選定作品なわけですが、おいおい、日本の省庁はこれ観て我が振り直すってか?シュールなジョーク。