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わたしは、ダニエル・ブレイクのwantaroのレビュー・感想・評価

3.4
まるで貧困ドキュメンタリー。淡々と生活困難者の扱われ方と、その辛さを描く。働くにも働かないにしても、わかりにくくて面倒な手続きが山ほどあり、それを見ているだけでウンザリしてくる。なのに主人公のダニエルは、パソコンも何も分からないのに、一応素直にアクティブに行動していた。そこに忍耐力と真面目さがあらわれていて、尊敬した。
ダニエルが気にかけるシングルマザーの貧困具合もすごい。お母さんの健気さ。どんなに健気に生きようとしても、目の前の飢えは気合でどうにかなるものじゃない。

社会の「くさいもの」の蓋を開ける作品。ドキュメンタリー的に見るなら素晴らしいと思うけれど、今一歩見所にかけた。
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