Scarborough

わたしは、ダニエル・ブレイクのScarboroughのレビュー・感想・評価

4.7
ケン・ローチ監督ならではの「労働者階級へのまなざし」がよく感じられる映画だと思う。
イギリス社会の矛盾、弱者の虚しさ、権威に対する怒り、様々な問題とそれに対する人々の感情を露わに描き出した作品。

しばらく向こうで生活した身としても、NHSの「一応あるけど感」は否めなかった。死にたくない人は民間の保険に入っているのが実情。

この映画のメッセージは最後のケイティの代読に詰まっていると感じる。
1人の人間として、相応の処遇を求めることの当たり前さを突きつけられると、現在の国や世界のあり方に対して改めて疑問を持たざるを得ない。