はま

わたしは、ダニエル・ブレイクのはまのレビュー・感想・評価

3.9
私はケン・ローチ監督のことを全然知らなくて、今作も「あのケン・ローチ監督が引退を撤回してまで製作した!」って言われてもあまりピンと来ず…
ただカンヌで評価されてることと、SNSで話題になってたこと、小島監督が紹介してたことなどがあって観てみました。

なんて政治的な……!!
でもそれ以上になんてドラマな……!!

今までにも、世間に対して思うこととか政治色強い作品は色々と観てきてはきましたが、ここまでバランスよく?映画として成り立ってるのはなかなかないと思いました…。
これが、ケン・ローチ監督の凄いところなんですね。

観ながらヒシヒシと感じる監督の意思。でも映画の中のキャラクターたちに起こっている人生というドラマからも全然目が離せなくて、その人生を作り上げてる監督の存在は分かっているのに、映画に入り込んで泣いてしまいました。

私自身、普通にドラマ映画を観る感覚で観始めたので、最初こそ「なんて社会的な内容なんだ…」と一歩引いてしまってましたが、途中からは全くの他人事とは思えず…
少し怖いぐらいの感覚に陥ってました。


微笑ましいシーン、胸が痛くなるシーンどちらも心に残るものがあり、彼らの人生を通して現代の理不尽さをありありと見せつけられた気がします。

ただこの映画が全てではないので、色んな立場の人に色んな意見があると思いますが、そういう当たり前のことも改めて考えさせられた作品でした。


ケン・ローチ監督って凄い